「コーヒーをもっとおいしく飲みたい」
そう思ってハンドドリップを始めたとき、最初に悩むのが道具選びではないでしょうか。種類が多すぎて何を買えばいいかわからない、高価なものを買って続かなかったらもったいない…そんな不安を感じる方も多いはずです。
POJILAB COFFEEもドリップを始めたころは同じ悩みを抱えていました。試行錯誤しながら道具を買い替えてきた経験をもとに、初心者の方が無理なくスタートできる道具選びをご紹介します。
1. ドリッパー
ハンドドリップの主役ともいえる道具です。
【最初の頃】折りたたみステンレス製円錐形ドリッパー(Amazon)
最初に選んだのはAmazonで購入した折りたたみステンレス製円錐形ドリッパーです。価格が安くコンパクトで収納しやすいため選びましたが、実際に使ってみると少し使いにくさを感じました。
正直なところ、最初からハリオV60を選んでおけばよかったと思っています。
【現在】ハリオV60 01
現在使っているのはハリオV60 01です。「01」を選んでいる理由は、基本的に1人分(多くても2人分まで)を淹れることを想定しているからです。必要以上に大きいものは収納場所も取りますし、キッチン周りをすっきり保ちたい方にはコンパクトなサイズ感がちょうどいいです。
サイズの選び方の目安
| サイズ | 対象 | 一度に淹れられる量 |
|---|---|---|
| 01 | 1〜2人用 | 1〜2杯 |
| 02 | 2〜4人用 | 2〜4杯 |
一人暮らしの方や毎回自分の分だけ淹れたい方には01サイズがおすすめです。
2. ペーパーフィルター
ドリッパーに合ったフィルターを選ぶことが大切です。一見どれも同じように見えますが、素材や構造によって抽出スピードや味に違いが出ます。
【最初の頃】ハリオV60ペーパーフィルター 白 01用
最初はドリッパーと同じハリオのペーパーフィルターを使っていました。ハリオV60に対応しており、入手しやすく使いやすい定番フィルターです。
使っていて気になった点はこちらです。
- 抽出スピードがやや遅め
- 微粉が詰まりやすい感じがする
ただしハリオフィルターにもメリットがあります。お湯がゆっくり落ちる分、味が安定しやすいという側面があります。ドリップに慣れないうちはハリオで練習して、自信がついたらアバカに切り替えるというステップアップもおすすめです。
【現在】CAFECアバカ円錐フィルター 1杯用
口コミで評価が高く気になっていたCAFECのアバカ円錐フィルターに切り替えました。使い始めてからはリピートし続けています。
アバカとはマニラ麻を原料とした植物繊維で、一般的なパルプ製のフィルターと比べて繊維が粗く、湯通りが良いのが特徴です。
良かった点はこちらです。
- 抽出スピードが早く安定している
- 微粉詰まりがしにくい
- 安定した抽出で毎回味がブレにくい
気になった点はこちらです。
- ハリオのフィルターと比べると価格がやや高め
ひとつ補足しておくと、アバカフィルターはお湯の抜けが良い分、注ぎ方のスピードが味にダイレクトに反映されやすいという側面があります。ドリップの技術が上がるほどアバカの良さが引き出せるフィルターです。
ペーパーフィルターの比較まとめ
| ハリオV60 白 01用 | CAFECアバカ 1杯用 | |
|---|---|---|
| 素材 | パルプ | アバカ(マニラ麻) |
| 抽出スピード | やや遅め | 早く安定 |
| 微粉詰まり | 詰まりやすい | 詰まりにくい |
| 味の安定性 | ゆっくり落ちるので安定しやすい | 技術が反映されやすい |
| 価格 | 安め | やや高め |
| おすすめ | 入門・練習中の方 | ドリップに慣れてきた方 |
3. コーヒーサーバー
【最初の頃・現在】カルディのガラスサーバー
使い始めたのはカルディのガラスサーバーです。シンプルで使いやすく、目盛りがついているので抽出量の確認も簡単です。
一度洗っているときに割れてしまいましたが、それだけ使いやすかったので迷わず同じものを買い直しました。今もそのサーバーを使い続けています。「割れたのにまた同じものを買った」それがPOJILAB COFFEEの正直なおすすめです。
ちなみにこのカルディのガラスサーバーは、KINTO(キントー)が製造しているカルディオリジナル商品です。割れても買い直したくなるほど使いやすい一本です
なお最近では割れにくいサーバーを求める声も多く、燕三条のブランド**「珈琲考具(KOGU)」**が製造するトライタン製サーバーがカルディでも取り扱われており、人気を集めています。トライタンはガラスと見た目が近く、軽くて割れにくいのが特徴です。割れが心配な方はこちらも選択肢に入れてみてください。
最初はマグカップで代用しても問題ありません。ただ目盛りがあると抽出量を確認しやすいので、サーバーがあると便利です。
4. ドリップケトル
【最初の頃】象印 電気ケトル CK-AX10-BAで沸かし→ニトリ ドリップカップ350mlに移して使用
最初は象印の電気ケトル CK-AX10-BAでお湯を沸かし、ニトリのドリップカップ350mlに移し替えてドリップしていました。口が広い電気ケトルのままではお湯の量をコントロールしにくいため、細口のニトリのドリップカップに移すことで注ぎやすくなりました。
良かった点はこちらです。
- 電気ケトルとドリップカップを合わせても低コストで始められる
- 細口で湯量のコントロールがしやすい
- 1人用にちょうどいいサイズ感
- 軽くて扱いやすい
気になった点はこちらです。
- 容量が小さく、器具を温めるお湯も含めると電気ケトルから数回補充が必要
- 沸かしてから移し替える手間がかかる
【現在】エペイオス ドリップケトル LITE
慣れてきてからステップアップしたのがエペイオスのドリップケトルLITEです。
このケトル最大の特徴は温度設定機能です。38℃〜100℃まで1度単位で温度を設定できます。以前は沸騰させたお湯を温度計で測りながら適温まで待っていましたが、このケトルなら設定した温度になったらすぐに注げるので、準備の手間が大幅に減りました。
良かった点はこちらです。
- 38℃〜100℃まで1度単位で温度設定ができる
- 希望の温度ですぐに淹れられるので待ち時間がない
- 温度管理が正確になり味が安定した
気になった点はこちらです。
- ニトリのドリップカップと比べると重くなるため、最初は湯量のコントロールに慣れが必要
慣れてしまえば問題なく、今では手放せない一本になっています。
5. コーヒースケール
【最初の頃】ニトリ デジタルキッチンスケール(ホワイト)
最初はニトリのデジタルキッチンスケールを使っていました。
→(ニトリ デジタルキッチンスケールのアフィリエイトリンク)
良かった点はこちらです。
- 価格が安くコスパが高い
- シリコンマット付きで熱いカップを直接置いても安心
- コーヒー専用でなくても十分使える
気になった点はこちらです。
- カラーがホワイトのためブラックで揃えたいコーヒー器具との統一感が出にくい
- タイマー機能がない
【現在】TIMEMORE Black Mirror Basic
コーヒー器具をブラックで統一したいという思いから、TIMEMORE Black Mirror Basicに買い替えました。
※現在は後継機種の「Black Mirror Basic 2.0」が販売されています。
→TIMEMORE Black Mirror Basic 2.0
待望のブラックカラーで、キッチン周りの見た目がすっきり統一されました。
このスケールで一番感動したのがタイマーの自動スタート機能です。スケールにカップをセットしてドリップを始めると、お湯の重さを感知して自動でタイマーがスタートします。「タイマーを押し忘れた!」というストレスから解放され、抽出時間の管理が格段に楽になりました。
良かった点はこちらです。
- ブラックカラーでコーヒー器具との統一感が出る
- お湯を注ぐと自動でタイマーがスタートする
- 抽出時間と重さを同時に管理できる
- 次に買い替えるとしても必ず欲しい機能
気になった点はこちらです。
- ニトリのスケールと比べると価格は上がる
タイマーの自動スタート機能は、一度使うと手放せない便利さです。
6. グラインダー(ミル)
コーヒーの味を大きく左右する道具がグラインダーです。豆を挽きたてで使うと香りと味が格段に変わります。
【最初の頃①】お店で挽いた豆を購入
最初はコーヒーショップで挽いた豆をそのまま購入して淹れていました。それでも十分おいしいと感じていましたが、「豆から挽いた方がもっとおいしいのでは?」という好奇心からグラインダーを買うことにしました。
【最初の頃②】ポーレックス 手挽きミル
最初に選んだのはポーレックスの手挽きミルです。ハンドルが本体についているゴムバンドに収納でき、コンパクトにまとまる点が決め手でした。
ひとつだけ誤算がありました。カラーがシルバーだったのです。
このころはまだ「器具は黒で統一する」という強い意志が芽生える前でした。後にブラック一色に染まっていくPOJILAB COFFEEのコーヒー器具の中で、今もひっそりとシルバーで輝いています。
カラー以外にも気になる点がありました。ポーレックスの刃はセラミック製です。セラミック刃は錆びにくく耐久性が高いメリットがありますが、挽いた豆の粒度の均一性という点では物足りなさを感じました。粒度が不均一だと味のブレにつながりやすく、それがポーレックスをほとんど使わなくなった理由のひとつです。
※ポーレックスのシルバーは今では引き出しの奥で眠っています。セラミック刃の均一性への物足りなさと、ブラックには勝てなかった結果です。
【次のステップ以降はすべてTIMEMORE・ステンレス刃】
その経験からTIMEMORE製のグラインダーに切り替えました。TIMEMOREのグラインダーは手挽き・電動どちらもステンレス製の刃を採用しています。ステンレス刃はセラミック刃と比べて切れ味が鋭く豆を潰さずカットできるため微粉が出にくく、雑味が少ないクリアなコーヒーに仕上がります。実際に切り替えてから、コーヒーの味が一段階おいしくなったと感じています。
グラインダー選びで迷ったときは、刃の素材にも注目してみてください。
【次のステップ】TIMEMORE C3 PRO(ブラック)
次に選んだのがTIMEMORE C3 PROです。口コミの評価が高く、ハンドルが折り畳めてコンパクト。何より挽いた豆の粒度が均一で、味が明らかにおいしくなりました。
**そしてもちろん、カラーはブラックです。**ここから本格的に黒の統一が始まりました。
良かった点はこちらです。
- 口コミ評価が高く安心して購入できた
- ハンドルが折り畳めてコンパクト
- ステンレス刃で粒度が均一、味が安定した
- ブラックカラーで器具との統一感が出た
気になった点はこちらです。
- 硬い豆を挽くと手が疲れる
【電動へ移行】Oceanrich 電動グラインダー G2 C(ブラック)
手挽きの疲れを解消するために選んだのがOceanrichの電動グラインダーG2 Cです。もちろんブラックです。もう迷いません。
これを導入してからは豆を挽くという作業への抵抗がなくなり、ドリップに集中できるようになりました。コーヒーを淹れるハードルが大きく下がった、転換点となった一台です。
良かった点はこちらです。
- 豆を挽く手間がなくなりドリップに集中できる
- コーヒーを淹れるハードルが大幅に下がった
- ブラックカラーで統一感バッチリ
※ POJILAB COFFEEが使っているG2 Cはセラミック刃モデルですが、現在は新モデルの「Oceanrich G3」が登場しています。G3はステンレス刃を採用し、1杯分(15g)を約34秒で挽ける高速グラインドが魅力。挽き目もより均一で微粉が少なく、これから購入する方にはG3をおすすめします。
詳しくは電動コーヒーミルおすすめ5選の記事で紹介しています。
【現在】TIMEMORE Bricks(ブラック・もちろん)
さらにおいしい一杯を求めて、現在はTIMEMORE Bricksを使っています。
値段が高く場所も取るため、ずっとコンパクト重視で器具を選んできた自分には迷いがありました。それでも**「おいしい一杯への追求」には勝てず**、メルカリで購入しました。カラーはもちろんブラック。これ以外の選択肢はありません。
使ってみると、20gでもすぐに挽けて音も静か。粒度も均一でさらにおいしくなりました。今では手放せない一台です。
良かった点はこちらです。
- 20gでもすぐに挽ける
- 動作音が静か
- 粒度が非常に均一でおいしさが上がった
- ブラックカラーで言うまでもなく統一感は完璧
気になった点はこちらです。
- 価格が高め
- 本体がある程度のスペースを必要とする
- コンパクト重視だった自分の方針を完全に覆した(でも後悔はしていません)
番外編:デジタル温度計
ケトルに温度設定機能がない場合は、デジタル温度計があると便利です。最初の頃はMHW-3BOMBERのデジタル温度計を使っていました。デジタル表示で見やすく、お湯の温度を正確に管理できます。
ただしエペイオスのケトルのように温度設定・表示機能付きのケトルを使えば温度計は不要になります。最初のうちは温度計で管理して、ケトルをステップアップするタイミングで手放すのもひとつの方法です。
道具のステップアップまとめ
| 道具 | 最初の頃 | ステップアップ後 |
|---|---|---|
| ドリッパー | 折りたたみステンレス(Amazon) | ハリオV60 01 |
| フィルター | ハリオV60 白 01用 | CAFECアバカ 1杯用 |
| ケトル | 象印 CK-AX10-BAで沸かし→ニトリ ドリップカップ350mlに移して使用 | エペイオス ドリップケトル LITE |
| サーバー | カルディ ガラス(現在も同じ) | — |
| スケール | ニトリ(ホワイト) | TIMEMORE Black Mirror |
| グラインダー | ポーレックス→TIMEMORE C3S PRO→Oceanrich G2 C | TIMEMORE Bricks |
| 温度計 | MHW-3BOMBER | エペイオスで不要に |
まとめ
最初から高価な道具を揃える必要はありません。まずは手頃な価格の道具でドリップに慣れることが大切です。続けていくうちに「ここをもっとこだわりたい」という部分が見えてきます。そのタイミングで少しずつステップアップしていくのが、無理なく長く楽しめる道具選びの方法です。
ちなみにPOJILAB COFFEEの器具はほぼすべてブラックで統一されています。最初はシルバーのポーレックスから始まりましたが、気づいたときにはキッチンが黒く染まっていました。
一度ブラックに染まると、もう止まれません。
皆さんも自分だけの「色」と「味」を見つける旅を、ぜひ楽しんでください。
淹れ方の基本はこちら→コーヒーの美味しい淹れ方|ハンドドリップ基本ステップを解説

